2025.05.15
コラム「仏式葬儀では砂糖湯とお茶がお供えされているのをご存じですか?」
新茶の季節がやってきました。
JA遠州中央管内、天竜、森、磐田、袋井各地の茶畑では最盛期を迎えています。(執筆時5/5現在)
ところで、仏式葬儀※では砂糖湯とお茶がお供えされているのをご存じですか?
仏式葬儀における「奠湯奠茶(てんとうてんちゃ)」は、故人の霊前に砂糖湯(蜜湯)やお茶を供える儀式です。この名前は「先湯後茶」という言葉に由来し、来客を迎える際にまず砂糖湯で疲れを癒し、その後お茶を提供するという日本の伝統的なもてなし文化に基づいています。
葬儀では、砂糖湯を右側、お茶を左側に置くことが一般的ですが、法要などで再度供える場合は左右を逆にすることもあります。この儀式は、故人を送り出す際の心遣いを象徴しており、仏教寺院では朝と夕に本尊に供える習慣もあります。
※仏教の一部宗派では奠湯奠茶のお供えはありません
このコラムを書いたのは、JA葬祭センター袋井 相羽