2025.02.13
コラム「親戚をどこまで呼ぶべきか」
葬儀において、親戚をどこまで呼ぶべきかは多くの遺族が悩む問題の一つです。
昭和の時代は、葬儀は自宅で行われるのが一般的で、広範囲の親族や知人が参列することが当たり前でした。大家族で親戚同士の付き合いも密接であり、葬儀は親族の絆を確認する重要な機会でもありました。
しかし、平成に入り、経済状況の変化や高齢化が進み、葬儀のスタイルも変わってきました。ホール葬への移行により一時は大規模化しましたが、その反動として家族葬や小規模な葬儀が増え、呼ぶ親戚の範囲も徐々に縮小されるようになりました。
令和の時代になると、新型コロナウイルスの影響で参列人数が制限されることもあり、親戚をどこまで呼ぶかの判断がさらに難しくなっています。考え方の変化や、大規模な葬儀の大変さを感じたことから、結果的に家族葬や親しい友人だけを招くケースが増えてきています。
また、最近では核家族化が進み、親戚の数自体が減少していることも影響しています。子供の数が減り、親族の輪が小さくなっているため、必然的に呼ぶ親戚の範囲も狭くなっているとも考えられます。
こうした背景から、一般的には3親等までの親族を呼ぶことが良いのではないかと思います。
3親等までには、故人を中心として、配偶者、親、子、孫、ひ孫、祖父母、叔父、叔母、甥、姪などが含まれます。この範囲を基本にしつつ、故人や遺族の希望を尊重し、親しい友人や特別な関係のある親戚も加えることができます。
最近では、孫やひ孫が学校があるなどの理由で呼ばない選択をすることもありますが、個人的には、おすすめしません。葬儀は縁です。故人が繋いでくれた最後の縁と死に向き合う学びの場でもあると思っていますので、できれば参加させてほしいと思っています。
現代の葬儀では、親戚をどこまで呼ぶべきかの判断が個々の価値観や状況に依存するようになっています。故人や遺族の希望を尊重しつつ、親戚との関係や地域の風習を考慮して適切な判断をすることが重要です。また、故人の意向や遺族の負担を軽減するために、葬儀社と相談しながら計画を立てることも有効です。
親戚を呼ぶ範囲を決める際には、故人を偲ぶ気持ちを大切にし、遺族が納得できる形で葬儀を行うことが最も重要です。現代の葬儀事情に合わせて柔軟に対応し、心からの弔意を表すことが大切です。
このコラムを書いたのは、
JA葬祭センター袋井 塩屋